アンテナ
著:田口ランディ 幻冬舎


どのような本か?

幻冬舎から
田口ランディ著


ランディ本ばかり読んでいる!そんなじぶんを責めてたりはしない。僕は、以前読んだ「もう消費すら快楽じゃない彼女へ」の後に、「4U」を読み、恋愛と現実を綴った2人の女性作家の思考が知りたくなったのだ。もっというと、この小説を読んで、なにか直感的な感性を身につければ幸いの、最低知りたいという探究心からこの本を読もうと思った。その結果に、株のチャートが一時的ではあるが”読めた!”のだ。あの不思議な気持ちはどこからこみ上げてくるのか、考えるうちに、確か直前までランディの本を物色していたなぁ・・と思い出して今に至った。
もはやこの小説の世界は、現実で身近に起こりうる悪夢である。身内が突然行方不明となり、残された家族はマスコミの餌食となり、そしてすぐに忘れ去られる。その歳月15年。主人公の青年は、自分の心の虚無感を埋めるために、あらゆる苦労をするが結局自分では解決できない。そんなとき、ふと周りには科学では到底解明できない不思議な出来事が次々に、また発作的に起こっていく。
宮部みゆきの「理由」のような印象で読んだつもりが、まったくの精神的な超能力的な側面から、家族が開放されていく。これがランディ流だ。その彼女のもつ感性は、小説という幻想の中ではついに、超能力的な精神世界をまざまざと見せ付ける結果となった。これが僕の求めていた答えなのか?!感性とは、人の関与できない世界での”お話”であり、結果僕は手に入れることができない?!否!僕は傲慢な男でね。手に入れたいと願ったものはすべて手に入れるつもりです。そしてまた新たなランディを探求しにいきます。